お客様もご存知の通り、快適にカットするには使い方に併せたハサミを使用する必要があります。
エスツーでは、常時50種類以上の様々なタイプを取りそろえております。
またオーダーメイドも可能ですので、まずはどの様なハサミが必要か、そしてどの様なカットワークがしたいのか、
色々想像して自分に合ったシザーを楽しんで探してください。
刃の選び方とは?
ハサミは、ハンドルと刃が合体して成り立っています。
まずは、あなたが「どんなことをするためのハサミが欲しいのか?」を明確にして、刃を選びましょう。
刃には大きく分けて「ベーシック」「セニング」「スライド」の3種類があります。
これらはそれぞれ全て用途が違います。
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ベーシック
主にベースカットに使います。長さは色々ありますが、特に6インチのものがオールマイティに使われています。ネープ・耳周りは短めのものが使いやすいと言われています。
6.5インチ~7.5インチ程の長めのものを使うと、刈上げをするとき 面を取る回数が少なく済み、均一に仕上げられます。 -
セニング
長さをそのまま残しながら、毛量調節に使います。落ち率25%前後のセニングが一般的です。
落ち率15%前後のセニングは前髪と全体の微調整に多く使われています。
落ち率40%前後のセニングは毛量の多い方や男性の刈上げ(ぼかし)などに使われます。 -
スライド
毛束の根元の方から毛先に向けて削ぐようにはさみをスライドさせてカットするテクニック。
パツンと切るのではなく、薄くスライスするので髪のボリュームを抑え不揃いな動きが出せます。
筆のような先の細い毛束感が作れます。
刃の形状の種類
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蛤刃
刃物の鎬と刃と先の間「切れ刃」が、あたかも蛤の貝がらのようなふくらみを持たせて研いである刃の事です。
平面的ではなく、ゆるやかな丸刃になっています。 -
剣刃
刃の中央が剣山になっている刃の事を言います。
動刄と静刃の両方が剣になっているものと、静刃だけ剣になっているシザーがあります。 -
剣刃風蛤刃
峰の部分が
1対9
2対8
ぐらいの割合になっているので厚みがあり刃角も鋭いので切れ味が良い蛤刃と剣刃を合わせ持った形です。 -
段刃
刈り上げの時に使用する厚みの薄いシザーにはこれ以外の刃に比べ先端のみに付けた刃の事です。
ハンドルの選び方とは?
刃と同様にハンドルも大きく分けて「メガネ型」「オフセット型」「3D型」の3種類があります。
これらはそれぞれ全て用途が違います。
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メガネ型
最も基本のハンドルとされています。
ネジからハンドルに向けて、二等辺三角形になっているので、バランスが良く安定したカットワークができます。
スライドカット等をする時も、ハサミを安定して平行に振り子運動ができます。 -
オフセット型
親指穴の位置がネジ寄りに着いているので、親指・くすり指を大きく広げなくても開閉できます。
腱鞘炎にお悩みの方・手の小さい方などは、楽に開閉できます。
刈上げをする時など、小刻みに親指を動かすカットワークに最適です。 -
3D型
親指穴部分にねじりを持たせ、立体的に仕上げています。
手指の形に添った設計ですので、しっかり指にフィットしあらゆる角度の動きに対応できます。
ハンドルの形状で迷っている方へ
メガネ型は、左右対称の指穴のことです。
セニングでは動刃でも静刃でも切ることができるので、どちらの面からでも持てるのが大きな特徴です。また、3D型よりも穴が大きいです。
3D型の特徴は、穴が段違いにずれており、手にフィットして楽に持つことができます。開閉もしやすいです。
選ぶポイントとしては、メガネ型は肘を180度に固定した状態でカットするので、手がブレずに安定したカットワークができます。
3D型はチョップカット時や、手の小さな方がお使いになるのに最適です。親指の穴が指に沿った形状なので、色々な角度からのカットワークが楽にできます。
この様な特徴を踏まえて、実際に手に取りお試しになって、ご自分のカットワークに合ったシザーを選んでください。
材質の選び方とは?
刃やハンドルの形状以外にも、使われる材質も様々な種類があり特徴も違います。
価格にも関わっている部分ですので、購入前に必ず確認していきましょう。
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ステンレス鋼
非常に柔らかな材質なので摩耗に弱く、美容師様がお使いになるシザーには向いていません。
錆びにくいという長所もありますが、鋼材的に弱いので、良い状態を保つのが困難です。
そのため、切れ味が悪くなるスピードが早く、お客様の髪を痛めてしまいます。
当然、メンテナンスや研ぎの回数が増えてしまいます。 -
ステライト
ステンレスよりも硬い鋼材なので、耐摩耗性については優れています。
しかし非常に硬度が高い故に脆く、落としてしまった場合や衝撃に弱いのでシザーとしては扱いにくいです。
メンテナンスや研ぎで高温の熱を加えた場合、曲線加工の処理がしにくく、仕上がりにバラツキがあると耳にする事も多いです。 -
コバルト(v金10号)
ステンレスと比べ硬い材質なので摩耗に強く、ステライトよりも柔らかく柔軟性があります。
《程良い硬さと粘り気を併せ持っているため》髪に対して柔らかく当たるので、美容シザーとして適しています。 -
超微粒子鋼
素材と製法の違いによりコバルト(V金10号)よりも硬さと粘り気があります。不純物の無い鋼材を、何度も何度も高温・低温にさらし時間をかけ硬くしなやかにしていきます。
つまり日本古来の日本刀と同じ製法で作り上げられています。
そのため非常に摩耗に強く、非常に柔らかな切れ味となります。
髪を切る時に指に伝わる感触がとても優しいです。
美容師様がお使いになるシザーとして、最も条件を満たした材質です。
エスツーからお伝えしたいこと
エスツーでは、全てのハサミを熟練した職人の手で製作しております。
上記でご紹介させて頂いた、刃・ハンドル・材質に全てノウハウが込められているからこそ、
他社とは違う、まるでシルクのような柔らかな切れ心地に仕上がっております。
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初心者の方へ
まずは、そんなに高いものでなくても構いませんので、基本である「ベーシック」「セニング」「スライド」の3種類をそろえておきましょう。
とにかく、色々な種類のハサミを手に取り実際に使ってみて、自分の手に合うものを根気よく探してください。
またメンテナンスや不具合が起きた場合に、常時2セットあれば便利です。 -
中級者の方へ
大分慣れて来たな、という方は、今まで使っていたものから、ちょっと違うものを使ってみるのもよいでしょう。
幅が広がり、新たな手法・技を手に入れることが出来るかもしれません。もちろん、基本的な3種類は持った上で、その他のいろんなハサミを試してみてください。
道具を知ることが上級者への第一歩です。 -
上級者の方へ
こんなカットワークをしたいからこんなハサミが欲しい!
そんな時、もしかすると、ありきたりのものではご要望にお答えすることができないかもしれません。
その場合は、お客様のご希望やイメージを伝えてください。お客様だけのオリジナルの製品を作らせていただきます。また、コラボレーションとして、一緒にデザインから刃の形・加工まで検討し、製品化することも可能です。
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「こんなカットがしたい」「こんなハサミが欲しい」などのご要望があれば、お客様に合う様々なハサミをご提案いたします。ぜひお気軽にご相談ください。
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